夏のセキュリティワークショップ2018 in 札幌(7月25日~26日)にて発表実施

2018年7月27日 / お知らせ


発表テーマ:インターネット依存社会における 情報送信者・情報送信機器の 匿名性と特定・追跡性

発表概要:
1.はじめに
   社会がインターネット依存を強める中、
   インターネットのセキュリティの無さが大きな問題であることを主張。
2.人が情報を送信する場合の匿名性と特定・追跡性
   人がインターネットへ情報を発信する主要なアプリを例に、
   その悪用を防ぎ、かつ活用を促進するには、
   メール送信者の一定の匿名性と特定・追跡性の両立が重要であることを主張。
   また、そのための仕組みの説明。
3.機器(IoT機器)が情報を送信する場合の匿名性と特定・追跡性
   IoT機器もまたインターネット経由情報を発信し、その活用が期待されるが、
   不正なあるいは悪意のある情を発信するIoT機器についても、
   一定の匿名性と特定・追跡性の両立が必要であることを主張。
   また、そのために想定している仕組みを説明。
4.連結可能匿名化による匿名性と特定・追跡性の両立方式
   2.、3.の一定の匿名性と特定・追跡性の両立実現に利用した、
   連結可能匿名化による匿名化方式を説明(層匿名性(s-匿名性)の定義)。
5.s-匿名性(層匿名性)についての考察
   連結可能匿名化による匿名性(s-匿名性(層匿名性))の強度評価方式を提案。
6.終りに
   今後ますます高まるであろう社会のインターネット依存を鑑みると、
   悪意のある利用者にやさしいインターネットから、悪意のある利用が困難な、
   悪意のある利用が発生してもすみやかに排除できる
   安心・安全なインターネットへと発展させる必要があることを主張。
   また、匿名性と特定・追跡性の両立の仕組みは,
   インターネットの安心・安全の強化には不可欠な機能の一つであることを主張。

関係資料:発表論文/プレゼン資料