SCOPE採択研究報告会にてIoT機器および収集データの真正性確保方式に関し発表実施
2020年3月11日 / お知らせ
本発表は、SCOPEで採択された研究「IoTデバイス認証基盤の構築と新AI手法による表情認識の医療介護への応用」(2018年~2020年)で担当する「ネットワーク層」の課題「IoT機器および収集データの真正性確保」の中間発表。
具体的発表内容は以下の通り。
1. 本SCOPE-PJ概要、「ネットワーク層」の目的・目標
目標は、「拡張S/MIME(SSMAX)のコンセプトに基づくIoTシステム向けの認証方式の提案」。
SSMAXとは、安心・安全な電子メール利用基盤で、複数のPKIの連接による個人・組織間通信の認証により、メール送信者、送信メール内容の真正性を受信者が確認可能とする仕組み。(詳細は「情報処理学会論文誌59巻9月号」掲載論文を参照願います。)
2. 検討対象IoTシステム、SSDTF構想
研究対象をデータ収集IoTシステムとし、データ送信デバイス、送信データの真正性確保・確認が可能な仕組みSSDTF(Secure and Safe Data Transfer Framework)を提案。
SSDTFで実現を目指す機能は以下の通り。
(1)送信デバイスの真正性保証
(2)送信データの真正性保証
(3)送信データの秘匿
(4)送信デバイスの匿名性と特定・追跡性の両立
3. SSDTFのMQTT上での実現方式
IoT向けの代表的データ転送プロトコルMQTT上でのSSDTFの実現方式を提案。
4. 類似する研究とSSDTF/MQTTとの関係
MQTTのセキュリティ強化を目指した類似する研究の代表例とSSDTF/MQTTの相違を整理。
5. ネットワーク層の今後の活動予定
最終年度となる来年度の活動項目、3項目を紹介。
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