コンピュータセキュリティシンポジウム2023(CSS2023)にて、「メタバースにおける利用者の匿名性と特定・追跡性の両立方式の提案およびその安心・安全な社会維持効果に関する考察」を発表
2023年10月31日 / お知らせ
本発表の内容は以下の通りです。
1.検討対象メタバース上で想定するサービス
利用者の匿名性と特定・追跡性の両立方式を検討するメタバースが提供するサービスは以下の通り。
(1)フィジカル社会のエンティティのメタバース登録および利用制御
(2)フィジカル社会のエンティティの制御によるメタバースエンティティ間でのコミュニケーション
(3)フィジカル社会のエンティティの制御によるメタバースエンティティ間での取引(決済・所有権移転)
(4)フィジカル社会の制御エンティティとメタバースのエンティティ間の資金の移動
2.安心・安全なメタバースを目指す方策としての利用者の匿名性と特定・追跡性の確保
“利用者の匿名性”は、メタバースにおける利用者の安心・安全な活動のために
“利用者の特定・追跡性”は、メタバースサービスによる社会へのリスクの軽減のために
3.安心・安全なメタバースの具体的仕組み・構成の提案
ブロックチェーンサービス基盤BSI(Blockchain Service Infrastructure)および安心・安全な暗号資産移転基盤SSVATF(Secure and Safe Virtual Asset Transfer Framework)をベースに1.記載のサービスを実現する仕組み・構成を提案
4.利用者の匿名性と特定・追跡性の両立の、安心・安全な社会維持効果に関する考察
(1)安心・安全を脅かす行為・発言が発生後、行為・発言をすみやかに停止させ被害の拡大を抑止・防止可能
(2)このようなすみやかな事後対応は、安心・安全を脅かす行為・発言の抑止効果も大
5.終わりに
利用者の匿名性と特定・追跡性の両立の実現は、メタバースに限らずネット上の様々のサービスにおいて実現が求められる機能・仕組み