5月24日、「暗号と社会のかかわり史」というタイトルで講演を、日比谷高校卒業の有志で企画・開催されている文化フォーラムにて実施しました。
2024年5月27日 / お知らせ
暗号とはどういうものかの平易な説明と、
暗号技術を発展させた時代時代の社会状況、
暗号技術が社会に与えた影響等、
暗号と社会のかかわりについてエピソード/身近な応用事例中心の説明でした。
具体的な内容は以下の通りです。
[1]古代暗号 暗号の歴史の始まり
(1)スキュタレー暗号(紀元前600年頃、ギリシャ)
(2)シーザー暗号(紀元前100年ごろ、ローマ)
[2]古典暗号 外交活動の活発化による暗号の普及
(1)ノーメンクラタ暗号(15世紀から18世紀、スコットランド)
(2)上杉暗号(16世紀頃、日本)
[3]近代暗号 暗号の作成・解読は手作業から機械へ
(1)エニグマ暗号(第二次世界大戦、ドイツ)
(2)ミッドウェー暗号(第二次世界大戦、日本)
[4]現代暗号 暗号方式の暗号アルゴリズムと暗号鍵への分離
(1)近代暗号から現代暗号へ
(2)現代暗号の二つの暗号方式
[5]現代暗号(共通鍵暗号方式)
(1)主要な共通鍵暗号方式
(2)日本社会に大きなインパクトを与えた応用
(3)暗号利用に対する規制・制度化の動き
(4)第1世代共通鍵暗号の終焉・・・第2世代へ
[6]現代暗号(公開鍵暗号方式)
(1)主要な公開鍵暗号方式
(2)日本社会に大きなインパクトを与えた応用
[7]新たな課題と対応動向(主要なトピック紹介)
(1)IoTデバイスの急速な活用・普及
(2)量子コンピュータ
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