2023年7月開催のDICOMO2023にて、論文「メタバース利用者の匿名性と特定・追跡性の両立に関する考察-安心・安全なメタバースを目指して-」を投稿

2023年8月5日 / お知らせ


本稿の構成は以下の通りです。

1.はじめに
メタバースは多くの分野で活用が期待されるが,フィジカル社会とメタバースの関係が密になるにつれ,メタバースのセキュリティリスクがフィジカル社会の安心・安全に直結するリスクとなることが想定される.メタバースを活用するサイバー・フィジカル社会の安心・安全を維持するには,十分なセキュリティ対策を施した安心・安全なメタバースの構築が重要となる.
2.メタバース概要
本稿で検討対象とするメタバースでは、以下の三つの基本的なサービスの提供を想定している.
 ➀エンティティ間のコミュニケーション
 ②エンティティ間の取引
 ③フィジカル社会とメタバース間の資金移転
3.メタバースの実現方針(概要)
検討対象メタバースで求められる機能について、実現方針を記載する.
 3.1    メタバースの利用登録機能・利用制御機能
 3.2 メタバースエンティティ間のコミュニケーション機能
 3.3 メタバースエンティティ間のサービス機能・取引機能
 3.4 メタバースとフィジカル社会の通貨交換機能
4. 安心・安全なメタバースの具体的構成提案
本章では,メタバースの各機能について,フィジカル社会の利用者の,メタバース利用時の匿名性と特定・追跡性の両立を可能とする仕組みを内包する,具体的な仕組み・構成を提案する.

関連資料:投稿論文/説明用資料