「お知らせ」の記事一覧


謹賀新年

2023年1月2日

あけましておめでとうございます。
(株)IT企画は16年目を迎えました。

今年も続くコロナ禍、リモート活動中心ですが、当社独自の視点からの研究活動と、企業・団体の要請に基づく依頼対応活動を展開する予定です。

研究活動の主軸は、従来と変わらず今年も安心・安全なネット社会に向けた課題の克服策をテーマとする予定です。その中でも当面は、利用者の匿名性と特定・追跡性の両立の仕組みの研究を中心に実施する予定です。

依頼対応活動も従来と変わらず、技術開発や研究開発の企画や実施に関するコンサルや、最新技術の研究開発・社会実装の動向をベースに事業企画・展開に関するコンサル等を実施する予定です。

本年もよろしくお願いします。

10月27日、コンピュータセキュリティシンポジウム2022(CSS2022)にて、「安心・安全な暗号資産取引基盤の提案ーSSVATF:Secure and Safe Virtual Asset Transfer Frameworkー」の発表を実施

2022年10月30日

本発表の内容は以下の通りです。
1. 暗号資産の悪用の現状
2. 暗号資産の移転に対する規制強化の動き
3. 暗号資産業界の対応
4. 暗号資産に対する現状の規制の課題
     トラベルルールでは個人間の直接取引の管理・監視不可
     VASP(暗号資産関連事業者)間での個人情報共有の問題
5. 安心・安全で公正・公平な暗号資産移転を可能とする
                暗号資産移転基盤SSVATF構想の紹介
    SSVATF構想策定基本方針
     (1)VASPによる利用者の確実な本人確認
     (2)資産移転における利用者の確実な匿名性の確保
     (3)不正・不法な利用者の確実な特定・追跡性の確保
     (4)個人情報・プライバシー情報の開示先・範囲の最少化
     (5)暗号資産システム側の対応の最小化
6. SSVATF考察
7. 今後の検討課題

関連資料:発表論文プレゼン資料発表録画

情報処理学会・第97回コンピュータセキュリティ研究会(CSEC97)にて、「トラベルルール(FATF勧告16)の現状・課題・考察ー暗号資産業界の健全な発展のためにー」の発表を実施

2022年5月20日

本発表の内容は以下の通りです。
(1)暗号資産の不正・不法な利用の急増
 違法なビットコインの資産移転総額は$1.4B~$113Bと推定。
 暗号資産の違法な利用の急増は犯罪・悪意の急増・氾濫を招く原因であり、大きな社会課題
(2)2019年のFATF勧告16「トラベルルール」とその課題
 FATFはマネーロンダリングやテロ資金調達等の監視を行うOECD下の金融活動作業部会
 トラベルルールでは、暗号資産の違法な移転を監視できるよう、暗号資産の提供者と受取者に関する名前・住所・識別番号等の確認・保存を、VASP(暗号資産関連事業者)に対し要請
 トラベルルールの主な課題は次の2点
  ①利用者の個人情報のVASP間での交換(個人情報拡散の問題)
  ②VASP経由の取引のみを対象(監視対象が限定的)
(3)暗号資産業界のトラベルルールへの対応
 暗号資産業界のトラベルルール対応状況を整理・報告
 主要なグループOpenVASPとTRISAの対応方式を比較
(4)FATFによるトラベルルール改定とその課題
 VASP利用者とVASPを使用しない利用者間での資産移転の場合でも、VASP利用者が使用するVASPがVASPを使用しない利用者の個人情報の確認・保存を要請
 改定されたトラベルルールにおいても、VASPを使用しない利用者間の資産移転は、依然として監視の対象外
(5)2021年版トラベルルールへの対応
 暗号資産業界の対応は未だこれからの状況
(6)安心・安全で公平・公正な暗号資産移転の仕組み実現上の課題
 筆者らが期待する安心・安全で公平・公正な暗号資産移転の観点から、次の四つの課題について考察
   ①利用者の特定・追跡の仕組み上の課題
   ②利用者の匿名性確保上の課題
   ③個人情報の海外移転上の課題
   ④暗号資産システム側の対応の課題

関連資料:発表論文プレゼン資料発表録画

情報処理学会・第84回全国大会にて、「自己主権型アイデンティティ情報利活用基盤(SSIUF:Self-Sovereign Identity-information Utilization Framework)― 利用者の匿名性と特定・追跡性の両立 ―」の発表を実施

2022年3月6日

本発表の内容は以下の通りです。
(1)自己主権型アイデンティティ情報利活用基盤(SSIUF)の必要性
   個人の活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)が今後の課題
   個人の活動のDXにはアイデンティ情報の安心・安全な利活用基盤が必要
(2)DID/VC技術による利用者の匿名性を確保可能なSSIUF
   W3Cで標準化が議論されているDID/VC技術概要
   DID/VC技術による匿名性のみを確保可能なSSIUFの構成例
(3)SSIUFにおける利用者の特定・追跡性の必要性
   SSIUFの要件:確実な本人確認、利用者の匿名性確保、利用者の特定・追跡性の確保
   安心・安全な社会の維持に対しても責任を果たせるSSIUF
(4)本人確認基盤(NAF:National Authentication Framework)
   インターネット上のサービスに共通の本人確認の専門組織によるサービスの重要性
   NAFの基本機能、構成、およびNAFJP構想
(5)NAFを活用した利用者の匿名性と特定・追跡性が両立可能なSSIUF構成例の提案
   DID発行組織による利用者の特定・追跡のための情報の管理方式
   Blockchain等のVDRによる利用者の特定・追跡のための情報の管理方式
   利用者の特定・追跡を支援する専門組織群による利用者の特定・追跡のための情報の管理方式

関連資料:発表論文プレゼン資料発表録画

電子情報通信学会・暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2022)にて、「分散型ID(DID)/検証可能属性証明(VC)技術を利用した自己主権型アイデンティティ情報利活用基盤(SSIUF)に関する考察」の発表を実施

2022年1月19日

本発表の内容は以下の通りです。
(1)自己主権型アイデンティティ情報利活用基盤(SSIUF)
   個人の活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)が今後の課題
   個人の活動のDXにはアイデンティ情報の安心・安全な利活用基盤が必要
(2)SSIUFとDID/VC技術
   W3Cで標準化が議論されているDID/VC技術概要
   DID/VC技術のSSIUFへの適用構想
(3)DID/VC技術によるSSIUF構成
   匿名性のみを確保可能なSSIUF構成
   匿名性と特定・追跡性を両立可能なSSIUF
     DID発行組織にて身元確認を実施するSSIUF構成
     身元確認を省略するDID発行組織も可能なSSIUF構成
(4)SSIUFに関する考察
   SSIUFの構成方式に関する考察
   利用者の確実な匿名性確保の観点からの考察
   利用者の確実な特定・追跡性確保の観点からの考察

関連資料:発表論文プレゼン資料発表録画

電子情報通信学会・情報通信システムセキュリティ研究専門委員会(ICSS)にて、「モバイルネットワークサービスの利用者認証に関するセキュリティ ― 5Gの現状およびBeyond5G/6Gに向けた研究動向 ―」の発表を実施

2021年11月30日

本発表の内容は以下の通りです。
(1)モバイルネットワークにおける利用者認証概要
(2)モバイルネットワークサービスにおける利用者認証の主要なセキュリティ要件
(3)5Gの現状
(4)Beyond5G/6Gの課題・研究動向
(5)考察

関連資料:発表論文プレゼン資料発表録画

情報処理学会・コンピュータセキュリティシンポジウム2021にて、「自己主権型アイデンティティ情報利活用基盤に関する考察」の発表を実施

2021年10月28日

本発表の内容は以下の通りです。
(1)自己主権型アイデンティティ情報利活用基盤(SSIUF)概要と社会実装のための課題
(2)自己主権型アイデンティティ情報管理システム(SSIMS)概要と期待される機能の提案
(3)uPortおよびSovrinの概要と、SSIMSに期待される機能の観点からの比較・評価
(4)uPort-Sovrin調査・比較結果に基づくSSIMSに期待される機能に関する考察

関連資料:発表論文プレゼン資料発表録画

電子情報通信学会・光輝会特別研究専門委員会にて、「個人のネット活動を効果的に促進する環境 ー自己主権型アイデンティティ情報の利活用環境ー」の講演を実施

2021年10月26日

内容概要:
(1)デジタルアイデンティティ情報の必要性
(2)デジタルアイデンティティ情報の利活用を支える基盤の重要性
(3)自己主権型アイデンティティ情報利活用基盤(SSIUF)の提案
(4)自己主権型アイデンティティ情報利活用基盤の社会実装に向けた今後の動向(期待)

関連資料:講演資料講演録画

目白大学にて、「暗号技術とブロックチェーンの仕組み」の講義を実施

2021年10月5日

内容概要:
(1)暗号技術の歴史(紛争の歴史:古代暗号から近代暗号まで)
(2)現代暗号への変遷(要因:コンピュータ/ネットワークの発展)
(3)現代暗号の仕組み(共通鍵暗号、公開鍵暗号)
(4)ブロックチェーン概要
(5)ビットコインの仕組み

関連資料:講義資料講義録画

2021電子情報通信学会・ソサイエティ大会にて「自己主権型アイデンティティ情報管理システム(uPort、Sovrin)考察」を発表

2021年9月18日

本発表の内容は以下の通りです。
(1)SSIUF概要とSSIMSの位置づけの説明
(2)SSIMSの構成要素と自己主権性の観点からの評価の視点の提案
(3)提案した自己主権性の評価の視点からのuPortの自己主権性評価結果
(4)提案した自己主権性の評価の視点からのSovrinの自己主権性評価結果
(5)uPort・Sovrinの評価結果の比較および期待されるSSIMSの自己主権性に関する考察

関連資料:発表論文プレゼン資料発表録画